シルバー950(SV950)とは

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お手入れ方法

シルバー950(SV950)とは

シルバーとその他の金属を混ぜた配合率を表しています。
シルバーと割金の割合がシルバー95%、
割金(製品強度を上げるための金属)が、
5%配合されたシルバーになります

シルバーアクセサリーに良く使用されるのは、
「シルバー925」と「シルバー950」です。
925の方が流通量が多いです。
シルバー925には、”STERLING”とか”925”と刻印が入っています。
シルバー950の場合、950と刻印が入ります。
単にSILVERの場合、成分の区別はつきませんが、
925である事がが多いです。

純銀を使用しない理由

100%の純銀を使用しないのは、
純銀自体は柔らかすぎて、
曲がりやすく、傷もつきやすく、アクセサリーに向きません。
ですから純銀のアクセサリーは、ごく一部の商品に限られます。
純銀に他の金属(主に銅)を混ぜることにより、
アクセサリーとして使う為、適度な硬さにしています。

ゴールドのアクセサリーにも割金が含まれる

金を考えれば分かり易いを思いますが、
「18金」と耳にする機会も多いと思いますが、
75%の金が含まれる金を18金(K18)と呼びます。
純金も銀と同様に柔らかいので、割金を混ぜて使用します。
金の場合「24K(24金)、18K(18金)、10K(10金)の表記します。
金の場合、24進法で純度を表す慣習があるので、

  • K24(24金)は 24/24 = 純金
  • K18(18金)は18/24 = 75%の金が含まれているもの

になります。
K18の代わりに750と記載(刻印)する場合もあります。
ちなみにティファニーでは750と表記するのを目にします。
ティファニー

ジュエリーやアクセサリには主に18Kが使われることが多く、
K18(18金)は金の純度が高く、
硬さ、美しさも特に優れているからです。

シルバー925とシルバー950の使い分け

925と950の使い分けですが、
流通されているシルバーアクセサリーの多くは925です。

  • 鋳造製品には925がよく使われ、
    (鋳造(キャスト)=型に溶かした流し込み作る製法)
  • 一品物を作るハンドメイド製品には950が使われます。

950は925より、2.5%銀が多く含まれますが、
この2.5%でも銀が多い分、950の方が柔らかくなります。
銀の特性として、叩いたり曲げたり伸ばしたりしているうちに固くなります。
これを加工硬化といいますが、
銀だけでなく他の金属も同様に(加工硬化)固くなります。
鍛冶屋さんが叩くのは、固くする為です。
バーナーで赤くなる迄熱すると柔らかくなり、
「なます」といいます。

ハンドメイドで作るアクセサリーは、叩いたり曲げたりするので
柔らかい950を使うほうが、加工がしやすく使い勝手も良くなります。

シルバー925の方が割金が多いの分、固いため、
傷がつきにくく、変形もしにくいので、鋳造した製品に使われます。

鋳造による製法は、量産品にも一品物を作るにも向いています。
ハンドメイドの場合は1個を作るのに適し、
大量に同じ物を作るのには向きません。

といっても、大手ブランドの4℃のシルバーアクセサリーには
シルバー950が良く使われてます。
より純度が高いからかもしれませんし、
シルバーの配合が高い分、輝きが白く綺麗なので、
女性に好まれるせいかもしれません。

ハンドメイドで作るシルバーアクセサリーにも925が使われますが、
950より知名度があるからかもしれませんし、
作り終わったあと、硬さがあるから、使いやすいかもしれません。
あくまでそのブランドの考え方や制作方法によります。
2.5%違うからといって、価値はかわりません。

シルバー950も925も黒く変色する

シルバー950も、シルバー925も黒く変色します。
これは硫化といって硫黄と反応しているからです。
表面に硫化銀の膜を作り黒くなります。
それ以外に、汗や皮脂、ホコリも付着するので汚れてくすみます。
変色は放っておくと、硫化が進み、簡単には落ちなくなります。
こまめなお手入れが必要です。

日々のお手入れ

変色を防止するには、着用後に流水か薄めた中性洗剤で洗い乾かします。
水道水にも硫黄が含まれるので、乾かすか水分を拭きとってください。
ただし、ターコイズなど水に弱い石が付いている場合は、
水洗いできないので、乾いた布で汚れを拭きとります。

黒く変色したら

毎日お手入れしていても、少しずつ変色してきます。
常に着用していると、変色の進行を抑えられます。
購入時の様なピカピカにしたい場合は、
専用のクリーナーを使いましょう。

シルバー磨きクロス

柔らかい布に研磨剤が含まれており、
アマゾン、アクセサリーショップ、ホームセンターでも販売されています。
この布で磨くと、簡単に綺麗になります。

シルバーポリッシュ

落ちにくい場合はシルバーポリッシュを使います。

さらに便利なのは
いろいろなお手入れ用品がまとまったお手入れセットです。

シルバーアクセサリーのお手入れの注意

インターネット検索をすると、
重曹、歯磨き粉、アルミホイル等をつかった
お手入れ方法が掲載されていますが、
大切な物の場合、避けるべきです。
専用のお手入れ用品を使った方が、手早く綺麗に仕上がりも違います。

シルバーの傷が目立つ様になったら、
自分で磨く方法もありますが、プロに任せましょう。
プロに頼むとやっぱり綺麗に仕上がります。

シルバーアクセサリーを綺麗に保つには。
チャック付袋で保管します。
空気に触れさせない事で、変色の進行を遅くすることができます。


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